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2012年08月02日

小学5年生算数 エアトステネスのふるい

 夏休みが始まり、2週間ほどが経とうとしています。
 虹の風学修館では、長期休暇なのだから、普段できない、やらないような授業をしたい、と考えています。

 例えば、先日の小5のクラスでは、一学期後半に習った約数を使って、「エアトステネスのふるい」を行いました。これは、素数の探し方で、今から2200年ほど前のギリシャの学者エアトステネスが考案したものです。
 探し方は簡単で、

1 素数でない1を消す。
2 2は素数なので丸をつけ、他の2の倍数を全て消す。(2の倍数、という時点で約数に2が入ってしまい、素数ではなくなるから)
3 残った数の中で最小の3は素数といえる(消されなかった数字は、何の倍数でもない。つまり、約数がないといえる)ので丸をつけ、他の3の倍数を消す。
4 残った数で最小の5は・・・・・・

小学5年生算数 エアトステネスのふるい


 と続けていくだけです。子どもたちもすぐにやり方を理解することが出来ました。
 今回は、100の中に素数がどれくらいあるか、みんなに予想してもらってから「エアトステネスのふるい」をやりました。
 大体10~20個と予想しながら進めましたが、47が素数と分かったところで「俺やっぱ25個にする」と言い出した子がいました。答えは確かに25個ですが、なぜわかったのか、私には分かりませんでした。説明をしてもらうと、

「100の半分は50。だから、50~100の中に、50~100の倍数が入ることはないから、もう残った数字は全部素数。」

 と話してくれました。なるほど。
 すべてについて、一つずつ考えて行こうとしていた自分より、はるかにいいひらめきです。結局、素数は25個、1/4が素数ということを知り、子どもたちはとても驚いていました。

 算数や数学の中にある、新しいことに対する発見や驚き。思考停止しないで、しっかりと考えたからこそ出てきたひらめき。どちらもとても大切なことです。
 せっかくの夏休み。できることがたくさんあるからこそ、そういったことをたくさん体験できる夏にしていきたいな、と思っています。
ピグ

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