数の起源と数字
皆さんが深く馴染みを持ち、毎日の生活に多用している数・・・いったい数はどうやって生まれたのでしょうか?
その起源は古く、原始時代にまでさかのぼります。
「村人の人数を把握」して、「食べ物を平等に与えるため」に1対1の考えが生まれた・・・それが数の起源であると言われています。
村の長は村人全員を集めて、1人に1つずつ石を配り、それからその石を集め、袋に入れて保管していました。村に新しく子どもが生まれた場合は、またひとつ石を増やし、村の長は石の数を村人の数として大切に管理していたそうです。
恐らく、石を用いる知恵は、原始の時代において相当高度な知恵であったに違いありません。
その後、文字が使われるようになってからは、計算のために国などの地域によって異なる数字の表し方がされるようになりました。日本では、江戸時代の和算用数字が知られていますが、現在のように簡易なアラビア数字が使われるようになったのは、明治時代初期になってからです。
足し算や引き算ができるようになることが、算数の始まりではありません。
学問の裏側に横たわる人類の歴史をひも解くこと、それは学問を学ぶ上で子ども達に伝えていきたい、大切な宝物であると思います。
子どもたちの興味関心を刺激し、何よりも納得させることのできる価値あるのエピソードであるからです。
(担当講師:グミ)
関連記事